やりたくない気持ちを受け止める
こんにちは。エイミーです。
今日は、先生たちから時々寄せられる、こんな相談について書いてみます。
「〇〇さんが、まったくやる気がありません。話も聞かず、レッスンにも参加しようとしません。他の子と比べてかなり遅れてしまっています…。なぜ英語を習うのかを説明して、モチベーションを上げてほしいです。」
こうしたご連絡は、年に数回あります。
対象は、小学1年生の子もいれば、小学5年生の子もいます。
でも、こうした時に私がまずやることは、叱ることでも、理由を詰めることでもありません。
「やりたくない」という気持ちに、まず寄り添うこと。
これが一番大切だと思っています。
小4の男の子のエピソード
まずは気持ちを受け止めて
「そっかぁ、やりたくないんだね」
そんなふうに声をかけながら、少しずつ気持ちを聞いていきます。
そのうちに、その子の好きなことや興味のあることが見えてくることもあります。
そうした“好き”と英語をつなげられるように、お話をしていくんです。
たとえば、ある男の子はバスケットボールが大好きで、将来は海外で活躍したいという夢がありました。
そこで私は、
「もし海外でプレーすることになったら、英語ができるとすごく楽しいし、便利だよ!」
と話したことがあります。
その子はその後、英語が一番得意な教科になったそうです。
「やりたくない」も大切な気持ち
どの子にも、私は必ずこんなふうに伝えます。
「あなたが英語を学べるのは、お父さんやお母さんが一生懸命働いて、学費を払ってくれているからなんだよ。とってもありがたいことなんだよ。」
「やりたくないと思うなら、その気持ちを、自分の言葉で伝えようね。ただ黙ってつまらなそうに過ごすのは、もったいないからね。」
小学1女の子のエピソード
先日も、小学1年生の女の子が「やる気が出ない」と話していました。
理由を聞くと、「仲良しのお友達がやめちゃったから、寂しい」とのこと。
おうちの方に「辞めたい」と伝えたそうですが、
「英語は大切だから続けなさい」と言われ、しぶしぶ来ているようでした。
その子はまだ、自分の「好き」や「将来の夢」をうまく言葉にできなかったので、私は写真を見せながらお話ししました。
外国人のたくさんのお友達と写っている写真です。
「英語が話せるようになると、こうやって外国の友達ができるんだよ」
「世界が広がって、楽しいことがもっともっと増えるんだよ」
「日本の友達も楽しいけど、外国のお友達ができるのも、すごく楽しいよ」
そんなふうに伝えていると、彼女がポツリとこう言いました。
「…もう、レッスンに戻ってもいい?」
その後は、とても楽しそうにレッスンに参加していたと先生から報告がありました。
フォニックスでつまずくことも
小さい頃は、遊びながら英語にふれることで楽しく学べますが、
小学生になると「フォニックス」の学習が始まります。
日本語の「あいうえお」は、書く音と読む音が同じです。
でも英語では、「A」は「エイ」とも「ア」とも読む…など、音のルールが違います。
英語を「アブクドゥ…」と読むようになり、戸惑ってしまう子も多いです。
これは当たり前のこと。むしろ、自然な反応です。
だからこそ、私たちが「わからない」に寄り添い、「できた!」を一緒に見つけていく存在でありたいと思っています。
「やっててよかった!」の瞬間のために
英語を学び始めたばかりの子たちは、最初はよくわからずに来ています。
でも、少しずつ壁を乗り越えて、自信がついてくると、どんどん変わっていきます。
自分の言葉で、英語が話せるようになったとき。
英語で返事ができたとき。
海外のお友達と話せたとき。
その瞬間、子どもたちの目は本当に輝いていて、
「英語やっててよかった!」と感じるんです。
そしてそれを見た保護者の方も、
「やらせてよかった」と心から思ってくださいます。
私たちの教室は、そんな「はじめの一歩」が不安な子どもたちに、
英語が「楽しい!」「好き!」に変わるきっかけを届けられるよう、日々サポートしています。
どうかご安心くださいね。